チーム シャーペンからの提案
「高学年には、シャーペンをこっそり学校に持ってきている子がいる。」
「シャーペンは、学校で禁止されているから本当はだめなんだけど。」
「でも便利な道具だったら、使いたい。こっそり隠れて使うのではなく、堂々と使えるようにしたい。」
「中学校では、シャーペンは禁止されていない。小学校で使えないのはなぜなの。理由を知りたい。先生たちに話を聞きたい。」
そんな声が5年生から上がりました。担任や生徒指導担当は、「自分たちの学校だから、自分たちでルールを見直していいんだよ。」「ルールが作られた意味や背景を知った上で、あなたたちがルールを変えていってもいい。」と話しました。そうして立ち上がったのが、『チーム シャーペン』です。5月のことでした。
7月の児童会の代表委員会では、チームシャーペンが、それまで学校の職員や学年の仲間、他学年の仲間に調査してきたことをもとに、高学年のシャーペンの使用について提案しました。代表委員会では、質問や反対意見も出ました。それを受けて、チームシャーペンの子どもたちが、シャーペン使用に関わる約束を作り、試し期間を設けたいと、校長室を訪れ、プレゼンをしました。
何とも頼もしいこどもたちです。シャーペンを通して、自分たちで自分たちの生活を見直し、考え、仲間に働きかけ、行動する。学校教育目標の「ひとりだちのできる子」の姿がここにあります。
具体的な試し期間の結果、代表委員会でシャーペン使用が通るか通らないかは、子どもたちに委ねます。しあわせをつくる学校ですもの、子どもたちの意見を尊重します。