3年生 ヤゴ救出作戦

 

笠松町の自慢の一つ、トンボ池。トンボ池は、下羽栗小学校区にあり、多くのトンボが生息する場所として親しまれています。しかし近年は、トンボの数が減ったり、外来種の影響を受けたりしているといった話も聞きます。

下羽栗小学校では、今年もプール掃除の前に、トンボの幼虫「ヤゴ」をつかまえる活動を3年生が行いました。プールを使う前の掃除で、そのまま水を流してしまうと、ヤゴもいっしょに流されて死んでしまうことになります。そこで「ヤゴ救出作戦」として、「笠松町の環境」をテーマにして総合的な学習を進めている3年生が、掃除前のプールの水の中から、ヤゴをつかまえたのです。

にごった水の中に入り、たもやバケツをもって、夢中でヤゴを探す子どもたち。楽しい歓声が上がりました。地域の自然について子どもたちに教えてくださる地域の箕浦先生と福田さんは、ヤゴとりをする子どもたちの姿をご覧になって「子どもの笑顔がいいですね」「楽しそうですね」「じつに子どもらしい」と話してくださいました。

つかまえたヤゴは、以前はトンボ池に放流していましたが、生態系への影響を考え、学校や家で育てることになりました。うまく育てるのは難しいようですが、子どもたちが救出したヤゴが一匹でも多く成虫になって、この笠松の自然の中で生きてくれたらと思います。