朝の会話

 

「校長先生、校長先生、ちょっと来て。」

昨夜の雨が残る曇り空の朝、1年生の男の子に手をひっぱられて、校舎の南側の校庭に行きました。植木鉢のところに来ると、

「ほらね、今日、〇〇ちゃんのあさがおが初めて咲いたの。」

「紫色なんだよ。」

「ぼくのあさがおも紫色。学年で一番最初に咲いたよ。☆☆ちゃんのも□□くんのも咲いたよ。」

「〇〇ちゃん、よかったね。」

弾む声でお話が続きます。

「お花が咲いたから、今日は、たくさん水をあげなくちゃ。」

隣でミニトマトの苗の様子を見に来ていた2年生の女の子たちも、会話に加わります。

「今日は、この後も雨が降るから、水はあげなくていいんだよ。」

「ほら、私のミニトマトも今日、こんなに赤くなったんだよ。」

「私のは、まだ緑色。でも、ここにずらっと並んでる。早く赤くならないか楽しみ。」

毎朝、アサガオやミニトマトの水やりをしながら、子どもたちは会話をしています。自分との会話、友達との会話、違う学年の子との会話、先生との会話、育てているアサガオやミニトマトとの会話。

その会話が楽しくて、ほのぼのしていて、雨の一日になりそうな鬱々した気持ちもどこかにいってしまいました。